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農民の戦国博物館

第五項:神の苦悩

題:雷

「次の落雷予定日は、明日かぁ……」
俺は雷神なんだが、最近仕事が多くて、もう太鼓を鳴らし続けるのも
飛んだり跳ねたりして雷を落とすのも飽きてきた。大体範囲が地球全域とか
それそろ俺、過労死しちゃうよ?
そんな物憂げな俺に、不幸が更にのしかかる。
「雷神! 吉報ですよ! 最近がんばってるから、雨神も兼ねろって神が言ってましたよ」
「お前、俺を殺す気か? ここは強制収容所か?」
「別に良いじゃないですか。神なんだから死ぬことはないし。」
「そういう問題じゃなくてな……」
俺が文句をぐだぐだ垂れようとしたら、丁稚神は既に去っていた。
数時間後俺に届く雨のスケジュール。
「仕事にも慣れてないって言うのに、いきなり日本に大雨か……」
しかも、その日は日本に落雷予定も入ってる。
雷と雨がダブルから俺に両方やらせたのか。
雨はどうやって降らすんだろうか。スケジュールに同梱してるマニュアルに眼に通す。
なになに? タバコで煙を作り、水量を蛇口で調節してホースで下界に向かって撒く か。
随分簡単だな。唯一の不安要素はタバコ吸ったことないくらいだな。
明日までにマスターするため太平洋にでも向かって練習するかな。

――当日。タバコの問題も練習で吸ってみたら意外と大丈夫だった。
さてと、働くかな、ってちょっと待て。雷も担当するんだろ。
右手で太鼓を叩き、口はタバコをくわえ左はホースを持ち、そして常に飛んだり跳ねたりする。
なんだこの重労働は! しょうがない。なるようになれ!
俺はやってみた。跳ねたりするとタバコが口から外れそうになる!
もっと雨量をあげなきゃ。でも、両手は塞がってる。
モタモタしてる俺のところに丁稚神が来る
「雷雨神! 何やってるんですか。しっかり働きなさい!」
「うるせぇ! てめぇも手伝え!」
強引に丁稚神にホースを持たせてタバコをくわえさせる。
なんとかのりきったな。
「なぁ、丁稚神。雷雨神になっちゃくれねぇか?」
「そんな!? 折角の名誉職ですよ? 捨てちゃって良いんですか?」
「やってみればわかる。俺は名誉なんかより、休息がほしい」
               終


感想:今気付いたんだが。
僕の作品って出だしと終り方がほとんど同じ
なんだろうww
もう駄目かもw
点数は40点くらいか?
手ごたえはないw

と思ってたら電脳氏の評価はとてもよかった。
やっぱし作品は人に見てもらうことが大切だねww

伝えたかったこと:仕事の大変さ。
名誉の代償。


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